【PCL入門】 Point Cloud Library のインストール
今回はPCLを使えるようにするまでを紹介します。
まず初めに
本ブログでは Microsoft Visual Studio を使って開発することを前提として書いていきます。
というわけで Visual Studio 等の統合開発環境やコンパイラは先にインストールしておきましょう。本ブログでは VS2010 で説明していきますが、VS2013でも動作確認しました。
2つのセットアップのパターン
PCLを使いたい人は次のどれかの道を辿ることになります。
- 「3rdパーティ製ライブラリ」というのは前回紹介した、BoostやEigen等のPCLを使うのに必要な外部ライブラリのことです。
- 3rdパーティ製ライブラリもPCLも全部インストーラで一発インストール
- 3rdパーティ製ライブラリをインストーラでインストールして、PCLはビルド
- メリット
- PCLの最新の機能が使える
- バグが治っている可能性大
- GPU処理など、追加機能が欲しい場合はそのライブラリを追加できる
- デメリット
- 若干めんどくさい
- 3rdパーティ製ライブラリは古いまま
- なので3rdパーティ製ライブラリ側にバグがあるとどうしようもない
- 3rdパーティ製ライブラリの最新の機能が使えない
- PCLに実装された最新の機能が、ライブラリが古いために使えない可能性あり
- メリット
- 3rdパーティ製ライブラリもPCLも全部ビルド
- メリット
- PCL、3rdパーティ製ライブラリの最新の機能
- バグが治っている可能性大
- 自分の好きなライブラリを入れられる
- デメリット
- とてもめんどくさい
- メリット
具体的なインストール方法
さて、具体的なインストール方法については、例によって他のサイトを紹介します。PCLのインストール・ビルドに限っては、具体的な使い方と比べて日本語の情報は多いかなと思います。個人的には、PCL公式ページの通りやれば問題なくビルドできると思います。英語もそんな難しくないです。
場合によって追加で必要なライブラリ
PCL公式のインストール方法紹介ページには書かれていないライブラリについて説明します。
CUDA
- PCLで KinectFusion のデモを実行したい場合は CUDA をインストールしてPCLを自分でビルドする必要あり
- kinectfusion - YouTube
- その他、GPUを使った処理をしたい場合も必要
- ただし、この記事を執筆している現在、PCLのGPU処理に関する実装はあまり進んでいない/環境によって動かないような気がする(私がちゃんと使えていないだけ?)